おつまみ

土地によって違うチーズの詳細

かつて子供から大人まで大人気のアニメがありました。
世界的に有名な児童小説「アルプスの少女」に題材をとったアニメの中で、たびたびヤギの乳からバターやチーズをごく普通の大なべと薪で作る様子が細かく再現されていました。
北欧の山岳地帯では、こうして一般家庭の中で、一族に伝わるチーズの製法と味があったことを知ることができます。

日本でいえば、漬物のようなものです。
こうして地域ごとに独特の風味や味をもつ多くのチーズが作られていきました。
その種類は1000とも2000とも言われていますが、日本で味わうことのできる味は、そのうちのごく少数程度、それでも100種類くらいまでは味わうことができます。

そうした世界のチーズを直輸入で楽しませてくれる専門店も全国の数箇所で開店してますので、旅のついでにぜひ訪れてみてください。
歴史をたどっていくのも、また違ったチーズの一面を見ることができて、大変興味深いものです。
もっとも古い記録では古代ギリシャ時代にすでに作られていたとあります。

もちろん、今の時代のように、発酵菌も発酵器具も発見されていなかったでしょうから、いわゆるカッテージチーズのような簡単なものだったでしょう。
あるいは、自然酵母で時間をかけて、その地方、その時代にそった方法で熟成・製造はされていたでしょう。
今のように全世界に広まったのは、やはりシルクロードのおかげでもあります。

モンゴルの大草原で、原住民の間で細々と作られていたものが、十字軍によって、全ヨーロッパに持ち込まれ、次第に北上して、スイスやフランなどでも盛んに作られるようになっていきました。
ローマ帝国の功績は、下水道設備など、都市開発の技術を他の国にさきがけて高めただけではなく、東西アジアのおいしいものを広めてくれたということもあるのです。
今は当たり前に食べている、こうした食材には、現代人が知らない、古の人々の涙、知恵、生活の工夫など、様々な要素がたくさん詰め込まれているということですね。


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