くせがない魅力的なチーズ
独特の風味が苦手という人は多いです。
ファンにとっては、そこが魅力じゃないかとも思えるのですが、嗜好は1人1人違いますから、こればっかりはどうしようもありません。
強く風味が出るのはナチュラルチーズと呼ばれる種類です。
無農薬の牧草で育った牛からは濃厚で栄養価の高いミルクが大量に搾乳できます。
それを厳しい品質管理のもとで、じっくりと熟成されて仕上がるのがナチュラルチーズです。
雑菌が混入しないように、専門の室が完備されます。
湿度や室温も完成度に影響するので常に一定の温度下で長期保存されます。
初期の頃はほんとにチーズ臭くて、日本人にはなかなかなじめない味と風味だったようです。
研究と試行錯誤の末、日本人の口にもあうような、くせのない商品が作られるようになり、今では手軽にどこでも手にはいるようになり、料理や生食、トッピングにと、様様な形で活用されています。
非常に多種多様なものが市販されていますので、選ぶのにも困るほどなのですが、あえて、くせがなく、初めて口にするという人にもオススメできるものを選ぶとしたら、モッツアレラチーズなどはどうでしょう。
とろけるチーズ、もしくは裂けるチーズと言った方が分かりやすいかもしれませんね。
塩加減がなんともいえず旨いのひと言です。
とろけるので、お手製パスタやピザにも普通に使われています。
グラタンやチーズフォンデュにしてもおいしいですね。
ワインとの相性はもちろんのこと、トマトとの相性も抜群にいいです。
サンドイッチトーストやクラッカーに重ねてほうばると、トマトの酸っぱさとチーズの甘さが何とも言えないハーモニーを口の中で醸し出します。
最近は白カビチーズとして知られるブリーでも、癖が少ない商品として、どこでも目にするようになりました。
それこそつまみとしてお酒のワキに添えて欲しいです。
実は日本の漬け物と一緒で、”我が家の味”というものが本場フランスではあたりまえに存在しています。
いつ、どこで作られたかによって、同じ種類なのに、風味も味もまったく違ってきます。
こうしたところも一緒に味わってみると、また違った楽しみ方が出来ておもしろいです