おつまみ

高級チーズの価格について

チーズといえば、本場はフランスというイメージが強烈ですが、普段何気なく食べているものは、複数の国から輸入されたものなのです。
けっしてフランスだけがチーズを作っているわけではありません。
たとえば、モッツアレラ、これはイタリア中南部で作られたものです。

スパゲッティーには欠かせないパルメザンもイタリアです。
最近料理用に塊で販売されるようになりました。
自分で専用摩り下ろし器具で摩り下ろして振り掛けますから、いつでも新鮮な粉チーズの風味を味わうことができます。

実は、元は数十キロの塊を専用のナイフで細切れにしたものが市販されているのです。
こうしてみると、フランスとイタリア製のものが多数日本に入ってきていることがわかります。
純粋にフランス原産といえるのは、白カビで知られるカマンベールですが、それ以外にも白カビタイプは何種類もあって、それぞれに風味もコクも味も違います。

アオカビタイプは、ヨーロッパ全土で好まれて作られています
世界三大と呼ばれるアオカビの種類があり、フランス、イギリス、イタリアのブルーが大変有名です。
フランス産のブルーは羊乳から製造されています。

こちらもドイツを含めていくつもの種類があり、香りもその土地ならではの独自性を持っています。
なにせ世界に1000以上の種類があるというのですから、まだまだ知られていない幻のチーズもどこかで息づいているかもしれません。
そのなかで高級といわれるものがいくつかあります。

イタリア産のモッツアレラですが、水牛から絞ったものは最高品といわれています。
本場フランスやイタリアでは、熟成一筋に職人技を磨くベテランがいて、熟成士という立派な資格を保有しています。
腕の良い熟成士は国からも手厚い保護を受け、品質管理を徹底して行っているのは、もちろん、古からの製法を頑なに守り続けながら、世界最高峰のチーズを世界に送り出しています。

数多く存在する高級品の中で、もっとも有名なのはイタリアのパルミジャーノ・レジャーノです。
熟成だけで数年という長い時間をかけ、限界ぎりぎりまで水分を抜き、歯ごたえのあるスーパーハードに仕上げられています。
伝統的な製法で作られ、工房はなんと国営銀行の奥深いところに設置され、厳格な環境保護の下に、熟成されているというすぐれものです。

価格がつかないほどの最高級ですが、そのチーズを担保にしてお金を借りることができるというのですから、途方もない話です。
当然、われら凡人が口にできるものではありません。
もし運がよければ、一度くらいはお目にかかれるかもしれません。

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