チーズを美味しく保管
冷蔵庫に大切に冷蔵していたチーズが、こちこちにひからびてしまった、なんてことは誰でもよくやる失敗のひとつです。
チーズは発酵食品の一種ですから、冷蔵しておけば、永久に持つというものでもありません。
発売直後の新鮮なチーズがおいしいのは、それなりの環境下で、厳重な品質管理をされていたことにもよります。
さすがに一般家庭ではそこまで管理はできないものの、保管しておくのに、もっとも適した温度や湿度を覚えて、できる限り近い状態でおいておくことができれば、いつでも風味豊かでおいしいチーズを楽しむことができます。
とはいえ、永久保存はさすがに難しいので、それぞれの包装に記された賞味期限をしっかり守ったほうが無難です。
プロセスチーズは、発酵しにくい加工を施されているので、比較的長期保存できますが、ナチュラルチーズは、常温に放置しておけば、発酵がどんどん進行し、悪い菌が増えてしまいます。
アオカビが特徴のブルーは、特定条件の環境下で、無害なカビを繁殖させているので、よほど胃腸が弱いというのでない限りは、病気になることはありませんが、単に放置されて生えたカビは毒ですので、けっして口にしないようにしてください。
特に水分が多いブレーは、なるべく早めに食べきったほうが無難です。
プロセスチーズは、空気にふれさせないように包装された状態で冷蔵保存しておけば、乾燥してがちがちになってしまうことはありません。
このように、種類によって、保存方法が若干違ってきます。
梱包されている入れ物に印字された賞味期限を確認することと、保存方法を明記した説明書があるなら、それをしっかり熟読した上で、召し上がってください。
ナチュラルタイプですが、野菜室で保管するのがオススメです。
冷凍すると、風味が消えてしまうのでやめてください。
賞味期限は通常5~7日程度です。
どの種類でも、もっとも嫌うのは乾燥です。
密封保存がおすすめなのは、ブレーやブルーのようなカビチーズ、クリームタイプです。
発酵を抑えるために野菜室保管にするか、濡れフキンに来るんで保管するのが正しい保管方法です。
逆に少し空気に触れる状態で、やはりぬれふきんにくるんで野菜室保管がもっともおすすめなのは、ハードタイプのチーズです。
もともと水分少なめとはいえ、がちがちに乾燥させてしまっては、せっかくのうまみが消えてしまいますので、適度の湿度は保てるように保管するのが良いです。
種類に応じて保存方法を変えるのは面倒という人は、大事にしすぎず、さっさと食べてしまうのが一番です。